オールイングリッシュでの授業はいつから?メリット・デメリットは?

オールイングリッシュでの授業はいつから?メリット・デメリットは?

 

こんにちは。
まこさん (mako3_222) です。

「オールイングリッシュの授業っていつから始まるの?」

 

「メリットとデメリットが気になる・・・。」

とお悩みのあなたへ。

英語教育に関心があり、お子様がいらっしゃる、ご両親向けの記事です。

 

当記事の内容
  • オールイングリッシュについて
  • メリット・デメリットを考察

余談ですが、わたしはTOEIC900点を持ち、海外部所属の現役サラリーマンです。

 

そこで今回の記事では、「オールイングリッシュでどうなるの?」を書きました!

 

3分で読み終わります。
少しばかりお付き合いただけるとうれしいです。m(_ _)m

 

そもそもオールイングリッシュってどうゆうこと?

まこさんのイラスト はてな

まずは、オールイングリッシュを説明します。

カンタンに言うと、中学校の英語授業を英語だけで行います。

日本語は使いません。

つまり、英語の授業は英語で進める。
英語から日本語訳に直すこともしません。

  • 2020年度から中学校の英語授業でスタート
  • 一部は2018年度から先行導入。

個人的な意見ですと、オールイングリッシュの授業は賛成です。

理由は、母国語方式の覚え方だから。

日本語で日本語を覚える。これが母国語方式です。

英語も同じ。
英語圏の子どもは、英語で英語を覚えます。

 

ただ、「英語を英語で覚える」母国語方式が、中学校の授業で可能なのか?

そのあたりのメリットとデメリットをお伝えします。

オールイングリッシュのメリット&デメリット

オールイングリッシュのメリット・デメリットを考えます。

メリットは5つ、デメリットは3つです。

5つのメリット:

  • 幼少期からの英語教育に力を入れ始める
  • 文法中心の英語教育から脱却できる可能性がある
  • 英語から日本語に置き換える作業がなくなる
  • 英語力の高い子どもが周囲で浮かなくなる
  • 英語に触れる機会が増える

3つのデメリット:

  • 日本人教師の英語力が低い
  • 英語をますます嫌いになる生徒が出てくる
  • 家庭ごとの教育格差がより広がる

5つのメリットから解説しますね。

メリット①. 幼少期からの英語教育に力を入れ始める

まこさんのイラスト OK

1つ目のメリット。
幼少期から英語教育を始める家庭が増える。このメリットが1番大きいです。

 

「幼児英語」、まさにブームですね。

その理由はもちろん!
2020年度から英語教育が変わるから。

幼児英語を始める家庭が多くなれば、日本人の英語力は、まちがいなく上がっていきます。

 

英語教育のキーポイントは、幼少期から始めること。

中学生から英語を始めても遅いです。

わが家では、いま3歳の息子が0歳のときから、生活の一部に英語を取り入れています。

息子はひとりごとを英語で話すなど、すでに効果が出始めていますね。

語学獲得の”旬”を逃すと、やる気があってもバイリンガルになるのは困難を極める

引用:バイリンガルは5歳までにつくられる

バイリンガルは5歳までにつくられる

メリット②. 文法中心の英語教育から脱却できる可能性がある

まこさんのイラスト ガッツポーズ

2つ目のメリット。
文法中心の英語教育から脱却できる可能性があること。

 

いままでの文法中心の英語教育だけで、英語を話せる人をみたことはありません。

世界で通用する英語人材なんて、まず育てられません。

 

たとえば、わたしが勤めている中小企業の話。

6年間、中学・高校で英語を勉強してきたのに、英語を話せる人は0人です。むしろ、英語を見ただけでアレルギー反応を起こします。

 

みなさんの近くに学校教育だけで、英語を話せるようになった人いますか?

いませんよね。

まこさん

この現状が学校の英語教育がうまくいっていない証拠ですね。

メリット③. 英語から日本語に置き換える作業がなくなる

まこさんのイラスト

3つ目のメリット。
英語から日本語に直す必要がないこと。

 

とにかく、めんどくさい。日本語に置き換える作業が。(‘Д’)

英語のできる人にとっては、英語を英語のまま理解した方が早いですから。

 

幼児英語に力を入れる親は増えます。流暢な英語を話す子どもが、たくさん出てくるでしょう。

英語力の高い子どもたちにとっては、日本語に置き換える作業は、めんどくさいだけです。

あきさん

もしかしたら、英語の授業が嫌いになるかもね!

オールイングリッシュにすると、日本語に置き換える作業がなくなります。

これが3つ目のメリットです。

メリット④. 英語力の高い子どもが周囲で浮かなくなる

まこさんのイラスト 説明

4つ目のメリット。
英語力の高い子どもが周囲で浮かなくなる。

 

20年前、わたしが学生だったころ。
学校のクラスで英語を流暢に話せる人は、帰国子女の女の子でした。

英語がうますぎて、クラスで少し浮いていたように思います。

 

あのときの心の中:
「英語なんて話してどうするんだよ!かっこつけやがって!」



笑 (;´Д`)

わたしのような”ひねくれ者”はいなくなります。むしろ、英語教育が変わることで、クラスで尊敬されるようになるはずです。

何度もお伝えしていますが、幼児教育に力を入れる家庭は増えています。

その結果、英語の話せる子どもは、学校のクラスに増えるでしょう。

 

英語のできる人と言えば帰国子女。その特権は、もはや昔の話。

日本で育った純日本人でも、帰国子女と同じぐらい英語のできる子どもは出てきます。

メリット⑤. 英語に触れる機会が増える

まこさんのイラスト OK

5つ目のメリット。
英語の触れる機会が増えること。

 

オールイングリッシュは、授業をすべて英語で行います。

英語に触れる量が増えるのは、ごく自然の流れです。

英語を話せるようになるためには、英語に触れる量を増やすことが必要不可欠。

その量を底上げできるのは、オールイングリッシュのメリットですね。

 

あきさん

お次は、3つのデメリットをお伝えします。



デメリット①. 日本人教師の英語力が低い

あきさんのイラスト 驚き2

1つ目にして最大のデメリット。
日本人教師の英語力が低い。現状は厳しい。

 

理想は、すべての英語授業をネイティブの先生が担当すること。

まこさん

理想だけど、難しいだろうね!

 

ネイティブの先生をそろえるのは、不可能でしょう。そうなると頼るのは、日本人の英語教師。

しかし、現状は英語レベルが低いと言わざるえません。

中学英語教員の英語レベルの低さを指摘した記事を紹介します。

一度で目標とする730点以上(英検準1級に相当)に達しなかった教員には2回目の「再試験」もあった。しかし、「合格」したのは対象者74人のうち16人。

引用:中学英語教員、TOEIC「合格」わずか 疑問も

 

この記事をカンタンに説明すると、TOEICのスコアが目標よりとても低いという内容です。

  • 京都市を除く中学校の英語科教員、74人がTOEICを受験
  • 目標としていた英検準1級に相当する730点以上を獲得したのは、たった2割の16人
  • 最低点は280点で、500点未満も14人

まこさん

TOEIC730点なら、お酒を飲みながらでも取れそう。笑

なかにはTOEIC900点以上など、英語がペラペラな日本人教師もいらっしゃるでしょう。

ですが、全体的なレベルを見たら厳しい。
TOEIC730点レベルで、オールイングリッシュの授業に対応するのは不可能です。

オールイングリッシュの授業なら、最低でもTOEIC900点は欲しい。

 

まこさん

英語を日々使っている自分でも自信ないよ。笑

日本人教師の英語力を上げる。英語教育の改革に向けて、切実な問題ですね。

デメリット②. 英語をますます嫌いになる生徒が出てくる

あきさんのイラスト 困った

2つ目のデメリット。
英語ができる生徒とできない生徒。できない生徒は、英語をますます嫌いに。

 

子どもの英語格差は、100%広がります。

幼少期から英語を始めた生徒と、中学生から始めた生徒。

圧的倒な英語力の差が出ます。

 

「英語分からないから、つまらない。もうやりたくない。」

そのような生徒にオールイングリッシュでの英語授業は、英語をますます嫌いにさせる原因になります。

 

生徒全体の英語力が上がる一方、取り残される生徒も。

  • 得意分野がある生徒は、必ずしも英語を勉強する必要はない
  • 英語ができなくても、大学受験に合格できる

といった柔軟な対応も必要かと思います。

デメリット③. 家庭ごとの英語格差がより広がる

あきさんのイラスト 悲しみ

3つ目のデメリット。
家庭の収入格差や情報格差が、子どもたちの英語格差を広げること。

「英語の塾代には、これ以上のお金は出せない・・・。」

英語教育が変わることにより、英語学習への投資は避けられません。

 

裕福な家庭と、学校以外での英語学習に力を入れられない家庭。

  • 家庭の収入格差
  • 英語教育の情報に乏しい家庭の情報格差

など、子どもたちの英語格差が、さらに拡大するでしょう。

 

多くの子どもたちは、日本の教育システムのもと、同じ土台で勝負をしなければいけません。

  • 0歳から英語に触れてきた子ども
  • 中学生から英語の勉強を始める子ども

0歳から英語を始めた子どもと、中学生から始めた子どもでは、圧倒的な英語力の差が生まれます。

追いつくのは、不可能です。

0歳の赤ちゃんが、「英語をやりたい!」とは絶対に言いませんよね。

 

「幼児英語をやるかやらないか?」

言い換えれば、両親がどれだけ情報を持っているかどうかです。

情報にアンテナを立てている家庭と、そうでない家庭。これが情報格差です。

その情報格差が、英語格差を生む。
3つ目のデメリットですね。

【まとめ】オールイングリッシュは2020年度から始まる

記事をカンタンにまとめます。

オールイングリッシュは2020年度から始まります。

対象は、中学校の英語授業です。

※ 一部は2018年度からスタート

 

オールイングリッシュのメリットは5つ。デメリットは3つです。

5つのメリット:

  • 幼少期からの英語教育に力を入れ始める
  • 文法中心の英語教育から脱却できる可能性がある
  • 英語から日本語に置き換える作業がなくなる
  • 英語力の高い子どもが周囲で浮かなくなる
  • 英語に触れる機会が増える

3つのデメリット:

  • 日本人教師の英語力が低い
  • 英語をますます嫌いになる生徒が出てくる
  • 家庭ごとの教育格差がより広がる

 

「英語は、学校や塾で勉強すれば大丈夫!」
そのような考え方、学習スタイルでは、今後は厳しいです。

 

2020年度以降の英語学習は、「家庭学習」が中心となる時代。

英語のできる子どもは、英語の「家庭学習」にまちがいなく力を入れています。

わが子の将来を考えましょう。

親世代のわたしたちは、情報収集のアンテナを立て続ける姿勢が大切です。